名物先生紹介#004 ~アーティストな先生編~

こんにちは!入試広報課の西岡です。
名物先生コーナー第四弾は、教育学部教育学科の教授、佐伯先生です。

佐伯 育郎(さえき いくお)

専門分野:美術および美術教育

主な担当教科名:教科の学び(図画工作)、子どもと保育内容(表現)、図画工作科教育法、教育実習Ⅰ(小学校)など

このたび、「安芸高田市立 八千代の丘美術館」の2020年度(第19期)入館作家として作品が展示される、“アーティスト”でもある佐伯先生です。

取材させていただいた日はちょうど、広島市安佐北消防署の「ごん太くん」というキャラクターをリニューアルしたお披露目会でした。

佐伯先生(図画工作)のゼミでは、学外からの依頼を受け、このようなデザインに関わる活動もしています。2018年度では、広島安佐北商工会青年部などがつくる実行委員会からの依頼を受け、「かわなみサイクリングロード」のロゴを制作したこともありました。

「ごん太くん」リニューアルについては、中国新聞にも掲載されました。
https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/news/primary/12926/

ゼミの学生たちに、佐伯先生はどんな先生か聞いてみました。

・とにかく優しい
・学生への思いやりがすごい
・親身になってくれる
・ほめてくれる

…いい先生ですね!他には?

・ふくろう!*
・働きすぎで心配
・いつの間にか作品ができあがっている
・すぐ写真を撮る
(*佐伯先生の作品にはふくろうを描いたものが多くあります。詳細は後ほどの先生のインタビューで!)

なるほどなるほど。

たくさんのゼミがある中で、佐伯先生(図画工作)のゼミを選んだのはどうして?

・図工が好きだから
・図工が苦手で、小学校の先生になって指導ができるようになりたかったから
・絵を描くのも楽しそうかな、と思ったから
・先生が優しいから

佐伯先生(図画工作)のゼミに興味がある人へメッセージをどうぞ!

・「ほめられてのびる」人は是非!「自己肯定感」が半端ないです!
・素が出せるゼミです!
・何か作るのが好きな人におススメです!
・佐伯先生が好きな人はぜひ!

学生のみなさん、ありがとうございました!

佐伯先生にインタビューに答えていただきました。

ー先生の研究について教えてください。

「図工授業力の育成」「図工ワークショップ」「教師教育」を主なテーマとして実践・研究を行っています。
私は、小学校における図画工作科の授業、幼児教育における造形表現の保育を実践するために必要な資質・能力を図工授業力と定義しています。図工授業力は、図工的教養(能力)と授業実践力(資質)の2側面から成り立っています。
この考えのきっかけは、学生の時、教育実習で自分自身の図工授業力の低さを感じただけでなく、前任校でも痛感し、現場に出てからも勉強をし続ける必要があったからです。
4年間の授業・実習を通して、学生の皆さんには、図画工作の演習や講義、模擬授業などを通して在学中に少しでも図工授業力を身に付け、実践力のある教師・保育者に育って欲しいと考えています。

小学校教員をめざす学生による模擬授業風景(3年次前期・教育実習Ⅰ(小学校)の様子)

ー先生がされている研究の面白さや魅力を教えてください。

私は、ゼミの学生との協働で図工ワークショップを行っています。
図工ワークショップとは、地域の親子を参加対象とした作品づくりのイベントです。学内では、2007年から毎年、これまでに13回行われています。
ゼミの学修では、学生と私とで試作を繰り返し、題材を決めています。令和元年度の題材は、ダンボールを主材料とした万年カレンダーでした。
図工ワークショップの当日では、ゼミの学生たちが、イベントの進行と参加者のサポートをします。教師・保育者志望が多いゼミの学生たちにとっては、図工ワークショップは教育・保育実習に次いで貴重な経験の場になると考えています。
参加する子どもたちや保護者の方にとっては、幼稚園や小学校以外の、いわばもう1つの図工の教室です。
学生たちの図工授業力を高める取組であると同時に、参加してくださる地域のご家族の方にとっても楽しい思い出になるよう、毎回苦心しています。
ゼミの学生と図工ワークショップの企画・運営についての話し合いを進め、ともに教材研究をする中で、意外なアイディアが生まれることがあり、そこが面白いところです。
学生の発想は本当に豊かです。
毎年参加してくださるご家族もあり、子どもたちや保護者の方の表現にも驚かされます。そこが魅力です。

令和元年度・図工ワークショップの様子
https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/report/secondary/12184/

作品制作についてお聞かせください。

ーどういった作品を制作しておられますか?

現在は、油彩画を中心とした作品制作を行っています。
私が出品している展覧会が春と秋にあるため、そこに向けて少しずつ計画的に制作しています。1年間でF100号サイズ(130.3㎝×162㎝)の油彩画を少なくとも2枚は描いています。対外試合に臨むつもりで出品し、自分の力を試しています。
展覧会場で多くの作品を鑑賞できるだけでなく、先輩の先生方から厳しく批評を受けることもありますが、とても勉強になります。
その他、絵画の小品を描いたり、写真の作品を展覧会に出品したりすることもあります。大学の仕事と並行しているため、制作時間の捻出が大きな課題です。

ー作品制作は主にどこでされていますか?

大学の研究室で、平日の夜や休日などに制作しています。
キャンバスを立てかけるイーゼルなどもなく、いささか狭いのですが、イーゼルの代わりに身近なものを活用して、自分なりに工夫しています。

ー作品のモチーフが「ふくろう」なのはどうしてですか?

翼を持った鳥は、古来より神の使いでした。
私は、神話に登場する神に見立てた鳥を、物質文明や人間社会の象徴である廃墟に配し、「俯瞰する知性」というテーマで作品制作を行っています。
元々鳥自体が好きなのですが、フクロウやタカ、ワシなどの猛禽類(もうきんるい)が特に好きです。通勤中や帰宅中、大学の周辺でも猛禽類に出会うことがあり、感動します。大学の裏山にもフクロウやハイタカ、根谷川にはトビやミサゴがいますよ。
きっかけは、子どもの頃に父が山や海などにバードウォッチングに連れて行ってくれていたことです。自然の中で鳥や昆虫などの生物に出会ったことが制作の原点になっています。
鳥を見に行った後、自宅に帰ったら見てきた鳥の絵をすぐ描いていました。
父が鳥に詳しかったことで、警察や動物園と連携して巣から落ちたり傷付いたりした鳥の世話をしていて、私も手伝っていました。フクロウの幼鳥を世話したこともあったため、その体験も大きく影響しています。空き地や草原でコオロギをたくさん捕まえてきて、餌として自分の手で与えていましたよ。

ー読者へのメッセージをお願いします。

私は小学校の図画工作科、中学校の美術科を、アートとデザインを基盤・土台とした教科、アートとデザインの基盤・土台となる教科と捉えています。
私自身も、常日頃から表現・鑑賞を通してアートやデザインに親しむように心がけており、今後もその姿勢は継続していきたいです。
例えば、美術館やギャラリー、百貨店の画廊などでアートに出会うことができます。デザインは、おしゃれなインテリアショップなどに行くと出会うことができますが、考えてみれば私たちの身の回りはデザインされたものばかりですよね。
アートとデザインがなければ、人は生きていくことができません。
是非、みなさんも外に出てアートやデザインに親しんでみてください。

佐伯先生、ありがとうございました!

安芸高田市立 八千代の丘美術館は、2020年5月20日(水)から開館です。
私も是非鑑賞に行き、アートに親しんでみたいと思います!

安芸高田市立 八千代の丘美術館
*佐伯先生の展示はM棟です。
http://www.akitakata.jp/ja/yachiyonooka/

この記事を書いた人
入試広報課 西岡
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