教育学部教育学科の学生がプログラミング研修会に参加!

こんにちは!入試広報課の西岡です。
今回は、小学校でのプログラミング研修会に参加した、教育学部教育学科初等教育専攻・児童教育コース理科専修3年生のみなさんにお話を伺いました。

-教育学部教育学科初等教育専攻・児童教育コース理科専修とは…

教育学部教育学科初等教育専攻は2019年4月に第1期生を迎えました。
教育学科には初等教育専攻と中等教育専攻の2専攻があります。
初等教育専攻は主として小学校の先生・幼稚園の先生・保育士、中等教育専攻は中学校や高等学校の国語もしくは英語の先生をめざす専攻です。
初等教育専攻では、2年から「幼児教育コース」「児童教育コース」に分かれ、さらに、2年の後期からは各専修(ゼミ)に所属し、学びを深めていきます。
児童教育コースの専修(ゼミ)の種類としては、教科教育学(国語・英語・算数・理科・社会・音楽・図画工作・体育)、教育学、情報教育・教育工学、発達心理学、教育心理学があります。
理科専修とは、その専修(ゼミ)のうち教科教育学(理科)に所属し、三田幸司先生の指導を受けている学生たちです。

-「プログラミング教育」とは…

児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動のことです。

-なぜ「プログラミング教育」に関する研修会を実施するのか…

「プログラミング教育」は、平成29年に告示された小学校学習指導要領に、新たに位置づけられたものであるからです。そして、教師はそのねらいを理解するだけでなく、上の説明に「児童がプログラミングを体験しながら」とあるように、プログラミングをマスターしておくことが求められるためです。


ゼミ長・渡邉 笑生さん(写真中央)
長藤 眞歩さん(写真右側)
中尾 涼人さん(写真左側)

-今回のプログラミング研修会とは?

「7月30日(金)に広島市安佐北区の倉掛小学校で行われました。倉掛小学校の先生方を対象とした、プログラミングの研修会です。」
「倉掛小学校の校長先生と三田先生とがつながりがあった関係で、この研修会に参加させていただくことになりました。」

-どのような内容だったのでしょうか?

「『プログラミングの理論と実践』ということで、前半は三田先生が理論のご説明をされ、後半は実践ということで、私たち理科専修の学生6名が参加させていただきました。」
「教科書をもとにした授業の流れを実際にやってみようということで、教材を使って行いました。」
「倉掛小学校の先生方に2~3人で1組になっていただいて、1組に対して学生が1名ずつサポートにつきました。」

-教材とはどんなものなのでしょう?

「教科書で使われている、“Studuino(スタディーノ)”と“MESH(メッシュ)”という二つの教材を使用しました。」


Studuino(スタディーノ)「信号機」の例


MESH(メッシュ)「人感センサー・明るさセンサー」の例

-もともと準備していた教材だったんですか?

「そうですね。2年生の後半からゼミが始まり、その中で『プログラミングってよくわからないよね』という話になり…。」
「それで、三田先生に相談したら、『じゃあやってみよう!』と言っていただいて。」
「自分の母校の小学校がどの教科書を使っているかを調べて、その中で使われていた二つの教材を実際に買って使ってみました。」
「付属のマニュアルに沿った一連の流れや、使ってみてわかりにくかったところ等を資料にまとめました。」

-研修会で、小学校の先生方と一緒に教材を使ってみてどうでしたか?

「最初はどのようなテンションで先生方に接してよいかわからず、戸惑いました。」
「相手はベテランの学校の先生方であって児童じゃないし…。模擬授業の練習は行っていますが、児童を対象として練習しているので、どうしたらよいかわからず。」
「ですが、教材を実際に使いだすと、先生方がみなさんとても積極的に楽しみながら実践してくださって。」
「わー、すごいね、こうやってやるんだね、と嬉しい反応をいただいて。」
「いつの間にかすごく打ち解けたように感じて、戸惑いも消えていました。」


研修会の様子

「先生方はプログラミングの教材に触れながら、『授業で展開することを考えたら、こういうふうにするといいかな』とか『次にこういったプログラミングをするときはどうしたらいいだろう』と次々に考えていらっしゃいました。」
「何か物事を説明する場合に、先生方は『今のそれって、つまり~こういうことだよね。』と別の表現で言い換えていらっしゃいました。そんな言い換え、ボキャブラリーが無い自分にはできないし。やっぱり先生ってすごいな、と感じました。」

-他に気づいたことなどはありますか?

「教頭先生がおっしゃっていたのですが、子ども一人ひとりの個性などに応じた学び、『個別最適な学び』。今回はそのこと考える機会にもなりました。」
「今回は2~3人で一組になって取り組んでいただきましたが、その先生方の間でも進み方は違っていました。これが児童4人などのグループになって一つの教材を共同で使用するとなると、どうなるかなと…。」
「一人で教壇に立ち、グループを見渡しながら授業を進めていくのは課題だなと思いました。」
「実際にプログラミングの授業をするときにはぜひ手伝いに来てほしいと言っていただいたので、ぜひまた伺いたいです!」

-研修会が終わって、すぐに反省会をしたそうですね。

「はい。気づいたことがたくさんあって。」
「資料の改善点を話し合いました。」
「他にも、プログラミングの組み方のバリエーションはいくらでもあって、色々なことができる、ということも話し合いました。」
「何にでも先入観を持たず、いつも疑問を持つようにしないといけないな、とも思いました。」
「教材研究をもっとしよう、もっとできる!とも思いました。」

-なるほどなるほど。最後に感想と今後の意気込みをどうぞ!

「実際に小学校の先生と交流させていただいて、とても勉強になりました。貴重な体験をさせていただいて、このような機会を作ってくださった、倉掛小学校の先生方と三田先生に感謝です!」
「自分にはまだ先生らしさは足りていないと思いますが、秋からの教育実習でしっかり現場で学べたらいいな、と思っています。実習がより楽しみになりました!」
「先生になる、という夢に向かって、もっともっと視野を広げたいと思いました。頑張ります!」

素晴らしい体験をした学生のお話を聞かせていただきました。
専修(ゼミ)を選ぶ理由は人によってさまざまですが、今回お話を聞かせてくださったみなさんは、「理科は世の中の事象の全てが教材になる科目だから」「実験をしっかりやれるようになりたい!」「三田先生の行動力にリスペクト!」などという理由で理科専修を選んだそうです。
週1回の専修(ゼミ)の授業だけでは終わらない学び…畑で野菜を育てたり、メダカを飼ったり、実際にやってみながら、事前準備や教材研究の重要性などたくさんのことを学んでいるようです。
学生のみなさんいわく「一番ゼミゼミしている!」という理科専修。これからも三田先生と一緒にしっかり学んでいってください。応援しています!

この記事を書いた人
入試広報課 西岡
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