在学生紹介#001

文教で志す”学生をご紹介する『在学生紹介』。第1回は、大分県出身の古岡 茉莉(ふるおか まり)さんです。このたび教員採用試験に合格し、地元・大分で小学校の先生として働くことが決まった古岡さんに、大学選びや学校生活、将来の展望などについて伺いました。

 

プロフィール
人間科学部 初等教育学科
児童教育コース 算数専修4年生
古岡 茉莉さん
大分県・大分東明高校出身
令和2年度大分県小学校教員採用試験合格

教員採用試験合格おめでとうございます。最近は何をしていますか?

 今はひたすら卒業論文を書いています。あと、バイトも。学生のうちに友達といっぱい旅行に行きたいと思っています。

―社会人になったらなかなか時間がとれないだろうし、卒業を前にして学生生活を満喫していますね。さて、本題ですが、そもそもどうして文教を志望しようと思ったのですか?

 私は県外に出たいと考えていたため、県外で小学校の教員免許が取得できる学部がある大学を探していました。
 文教を選んだ理由は、教員採用試験の合格率の高さと塾の先生からのすすめです。文教の教員採用試験の合格率は、広島県はもちろん広島県外の合格率も高いこと、また、大分県の教員採用試験を受ける先輩とも県人会等で関わることができて、相談できる環境があること、さらに大学の先生も合格へのサポートをしてくれることなどの話を聞き文教を選びました。

―確かに文教には女子寮があるためか、県外出身者も例年多いよね。在学生のうち広島県外の出身者の割合は34.2%(2019年5月1日現在)。今は大分県人会メンバーも20人。心強いですよね。

 別に考えていた大学は県外の出身学生が少なく、なかでも大分県出身はいないらしくて…それで文教に決めたところもあります。

―なるほどね。ところで、どうして小学校の先生をめざそうと思ったのですか?

 私が小学校の先生になりたいと思うようになったのは高校3年生のときです。将来どんな仕事に就きたいかについて考え始めたとき、人と関わる仕事に就きたいと思いました。 そして、教員である両親が仕事を楽しむ姿を見たり、聞いたりする中で、子どもの成長の基礎をつくる大切な6年間を支えていきたいと思い、小学校の先生になろうと決めました。

―文教での学びについてお聞きします。どんな研究・勉強をしていますか?

 算数について研究するゼミに入っています。私は、算数の中でも子どもたちにとって難しいとされている第5学年小数の除法の指導方法について研究し、現在卒業論文を書いています。

除法ってわり算のことだよね?

 そうです。小学校では第3学年で、等分除(とうぶんじょ)包含除(ほうがんじょ)というわり算の意味を学習します。

―等分除?包含除?

 たとえば、りんご6個を分ける「6÷3=2」というわり算を考えるときに、“6個を3人で同じ数ずつ分ける”が等分除です。“6個を1人に3個ずつ分ける”が包含除です。

―なるほどなるほど。

 その後、第5学年でわる数が小数の場合のわり算を学習します。たとえば、1.2メートルの鉄パイプの重さが6キログラムであるとき、1メートルあたりの重さはいくらか、というような問題です。すると、これまでの、量を同じように分けることや幾つ分かというわり算の意味が当てはまらなくなり、わり算の意味を捉えなおす必要が出てきます。1メートルにあたる重さはどうなるかと考えられるように指導していくわけです。  わり算にはただ計算するだけでなく、多くの意味が含まれていると知ったとき、この研究に面白さを感じました。

―今までわり算のことを深く考えたことが無かったけれど、奥が深いですね。勉強になります!

―ゼミとしての活動は研究以外にある?

 ゼミの活動としては、主に学習指導案を書いたり模擬授業を行ったりしました。また、実際に小学校に行き、算数の授業をさせていただきました。

―ゼミって楽しい?

 とても楽しいです!同学年のゼミ生10人それぞれ個性のあるメンバーがそろっており、好きな算数について意見交換をし、お互いを高めていけることはもちろんですが、ゼミのみんなでごはんを食べに行ったり、文教祭では模擬店出店とダンスをしたりと、明るく楽しいゼミ生活を送っています!

 

ゼミ

 

新歓(算数ゼミ・略して算(さん=3)ゼミポーズ)

 

クリスマス会

 

文教祭に出店

 

文教祭でのダンス

 

―4年生になってから新校舎に引っ越したと思うけど、施設についてはどう?

 とにかく綺麗で施設も充実していて嬉しいです。必要に応じて様々なところで勉強や友だちと過ごすことができています。

―新校舎の中でお気に入りの場所はある?

 ゼミ室と教職資料室です。 ゼミ室は、毎日顔を合わせるゼミのみんなと勉強できることが、なにより居心地良く、お気に入りです!また、先生の研究室が近く、いつでも相談に行けることで話す機会が増え、先生との距離もさらに近くなったと思います。また、ゼミ以外の多くの先生とも会う機会が増えたことも嬉しいです。教職資料室は、教員採用試験の勉強の際に通った場所です。教育雑誌や教科書、新聞まで置いてあるので、教職資料室にいけば、全て解決できます。勉強できるスペースもあり、よく利用していました。

 

新校舎の「文教ガーデン」でゼミのみんなと

 

―では、次に、文教での学びや人との出会いをとおして、自分自身の成長を実感したエピソードを教えてください。

 私は、大学で教育に関する知識や技能を修得することはもちろんですが、学外のボランティア団体に所属して毎月子どもたちとキャンプに行きました。この活動で多くの子どもたちと関わることをとおして、子ども一人ひとりに合った言葉かけをしていくことの大切さと関わり方の難しさを学びました。 また、サークル活動では体育局に所属して、局長を務めていました。体育局は主に、体育系のサークルをとりまとめたり、スポーツディなどの企画を運営・実施したりします。仲間と同じ目標に向かって取り組み、達成できたときの喜びを仲間とともに感じることができました。 大学の授業の中だけでは学ぶことが難しい“人との関わり”を体験的に学ぶことができた4年間は、私にとって貴重な経験です。

―ボランティアも体育局も、他大学との交流も大いにあったと思うけど、そこで男友達ができたとか??まだ女子大だったから、貴重な出会いの場だったのでは???

 体育局ではキャンプやスポーツでの他大学との交流があって、男女問わず友達が増えましたね。あと、私が所属していたボランティア団体では恋愛禁止っていうルールがあって、それはみんなちゃんと守っていましたよ。

―へぇー、そうなんですね!

 

キャンプへ出発!

 

キャンプファイアー

 

体育局のみんなと

 

―最後に、将来的にどんな先生になりたいか、目標を教えてください。

 将来は、子どもたちの得意な部分をしっかりと伸ばし、苦手な部分をお互いが補い合えるような学級、一人ひとりの子どもたちが、所属していると実感できるような学級をつくっていきたいと思っています。大学での学びやボランティア団体などでの経験を生かし、より良い授業や学級経営を行っていきたいです。

―いつも笑顔が素敵な古岡さん。きっと子どもたちに好かれる先生になるだろうなと思いました。残り少ない学生生活も楽しんでください!ありがとうございました。

 

 

この記事を書いた人
入試広報課 西岡
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こころ輝く
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