在学生紹介#002

文教で志す”学生をご紹介する『在学生紹介』。第2回は、熊本県出身の武部 風花(たけべ ふうか)さんです。部活動、学友会活動、留学…と学内での色々な活動に参加している武部さんに、大学選びや学校生活、将来の展望などについて伺いました。

 

プロフィール
人間科学部 心理学科
健康・社会心理学コース 植田ゼミ3年生
武部 風花さん
熊本県・八代高校出身

      

―武部さんって色んな活動に参加しているよね。部活動、学友会活動、留学も…。順に聞いていきたいと思いますが、色んなことをやってみる理由って何かある?

 根が真面目なんですよね。母が「大学でしかできないことをしたら?」とよく言っていて。自分でも、アルバイトだけじゃなくて色々やってみようと思って、気づいたら色んなことに参加していた、という感じです。

―なるほどね。じゃあ部活の話から聞こうかな。確か卓球部で表彰されていたよね?

 そうです、卓球部に所属しています。小学生の時から卓球をしていて、大学でもやりたいと思ったので。普段は、週に2回練習しています。試合になると、中国地方の各地域に遠征したりして、旅行気分で楽しいですよ。1年生の時に「最優秀選手賞」をもらえたのは、運が良かったです!

―楽しそうだね。学友会の中で文化局に所属していたと思うけど、それはどんな活動?

 春の「文教文化展」や大学祭での文化展の運営、文化系サークルをまとめる活動がありました。入学してすぐ仲良くなった先輩に勧誘されて入りました。

―文化局も体育局も、他の大学との交流も多いらしいね。

 そうです。5大学(近畿大学工学部、広島経済大学、広島工業大学、安田女子大学、広島文教大学)で連盟になっていて。新入生歓迎行事、夏と冬に行うキャンプ、忘年会を行います。

―キャンプって…冬は寒くない?

 実際にキャンプするわけではなくて、レクリエーションの会です。他には、他大学の文化展を見学に行ったり、盛り上げたり。他大学にも友だちができました。ちなみに、体育局や大学祭の人は「元気!」って感じで、文化局の人は「物静か」「知的」。局によってカラーが違うんですよね。

―へー。面白いね。

 行事の運営などは大変なことも多くて、仲間どうしで意見が合わないこともあったんです。その分、成功したときの達成感はとても大きかったです。ちょうどこの前引退したところなんですけど、自分にとっていい経験になったと思います。

文化局のみんなと。引退のプレゼントをもらいました。

 

留学にも行っていたよね?

 3年生になる前の春休みに、5週間、オーストラリアのクイーンズランド工科大学での英語学修とホームステイを経験しました。うち4週間は英語の授業、残り1週間は卒業テストや遠足などのレクリエーションでした。

―留学中の一番楽しかった思い出はなに?

 色々な国から学びに来ているクラスメイトたちとすごく仲良くなれたことです。サウジアラビアから来ている学生が多かったんですけど、日本のアニメに詳しくて好きだって言ってくれて意気投合して、「〇〇ってアラビア語で何ていうの?」って話したりして。

―日本のアニメ、すごいね!異文化でびっくりしたことはある?

 サウジアラビアの学生たち、授業中に先生の発言を遮って自分勝手に発言するんですよ。それが衝撃的でした。あと、授業で意見交換する際に、私が考えていた意見について、すでに似た意見が出ていたので特に挙手せず発表しなかったことがあったんです。そしたら、友だちが私の意見を代わりに発表して。「どうして自分の意見に自信が持てないの?」ってすごくはっきり言われて。これまた衝撃でした。

―確かに、日本人てズバっと意見しないっていうよね。奥ゆかしいというかなんというか。

 そうなんですよ。他にも、ホストファミリーはスリランカ人で、クラスの先生はフランス人で、クラスメイトは中国、台湾、タイ…と色んな国の人と関わって、異文化に触れることができて、とても貴重な経験ができました。

オーストラリアといえば、カンガルーでしょ!

カラフルなお菓子


ブリスベンにあるアルバート・ストリート教会

 

―いいね!
所変わって、広島での熊本県民、というのはどうですか?

 入学したばかりの頃は、見知らぬ土地で生活することに不安でした。でも、「熊本県人会」に誘ってもらって参加したら、頼もしい同郷の仲間に出会えて、まるで地元に戻ったかのような安心感で◎。
 県人会では、年に1・2回、教員も含め熊本県出身者で集まってごはんを食べに行っています。地元の話や方言で盛り上がります!先輩や後輩とも仲良くなれました。

―熊本の方言てどんなのがあるの?

 広島の「じゃけぇ」が、熊本だと「ばい」。
 質問は「と」とか使いますね。

―「ばい」?「と」?

 例えば、待ち合わせ何時にする?て会話をするとして
「何時にすっと?」
「17時でよか?」
「よかばい」もしくは「よかよ」
みたいな感じですね。

―おー!めっちゃわかった!熊本に帰ったら必ず食べたい・食べるものって何かある?

 おじいちゃんの晩酌のおつまみを一緒に食べますね。
 特にお刺身が好きです。「きびなご」とか「カツオのたたき」とか。

―「きびなご」ってすごく九州ぽい!いいねー!


熊本県人会(所属学生は10人いるのですが、この日は集まれるメンバーが少なくて残念でした。)

―さて、勉強について聞かせてね。どうして文教を志望しようと思ったのですか?

 高校1年生のころから心理学に興味があったので、心理学が学べる大学に行きたいと思っていました。受験の時期に、進路指導の先生から、文教は良い大学だと薦められて、興味を持ちました。少人数のため手厚い指導が受けられることや、女子寮があることにも魅力を感じました。

―なるほどね。ところで、どうして心理学に興味を持ったのかな?

 私はもともと、アニメとかミュージカルとかお芝居を見るのが好きで、役者さんたちの感情表現の演技ってすごいなと常々思っていました。そこでふと、役者さんはどのように役作りをしているのか気になって、心理学を勉強することでそのことを知ることができるのではないか…と個人的に考え付いたのがきっかけかなと思います。

―実際に文教で心理学を学んでみてどうですか?

 心理学って、ザ・文系の学問じゃなくて、統計やデータに関する勉強がたくさんあって、文系じゃないじゃん!というのが驚きでしたね。計算は機械がしてくれるけど、数学の知識もいるんだなって。
 あと、文教は少人数で導入教育が丁寧だと思います。レポートの作成方法なども、わからないことはたくさん質問して、みっちり教えてもらえました。

―そうなんですね。植田ゼミでは、どんな研究・勉強をしていますか?

 植田ゼミは、心理学の中でも「社会心理学・健康心理学」について学修・研究するゼミです。いまは様々な論文を読んで、卒業研究のテーマを模索しています。私は主に恋愛とか、視線についての論文に興味があって読んでいます。

―いいね!今すぐ役立ちそうなこと何か教えてよー。

 例えば、先日読んだ論文には、“男性は、自らが話し手になった時の方が相手の目をよく見る”、“女性は、聞き手になった時の方が相手の目をよく見る”という結果が記されていました(飯塚雄一・橋本由里・飯塚一裕(2011).恋愛感情が視線行動に及ぼす影響 島根県立大学短期大学部 出雲キャンパス研究紀要,6,1-11.)。
 これを読んで、性別によって結果が変化する研究に興味がわいています。

―なるほど!確かに私もそうかも!ほかには??

 そうですね… “どちらかというと、男性の方が浮気しやすい”、“浮気したことがあって浮気されたことのない人は浮気しやすい”とかも読みましたね(船谷明子・田中洋子・橋本和幸・高木秀明(2006).大学生における浮気観と浮気・被浮気経験との関連 横浜国立大学教育人間科学部紀要Ⅰ 教育科学,8,99-117.)。

―へー。恋愛ってすごく身近なテーマだし、おもしろいね。
どうして植田ゼミを選んだの?

 先生のお人柄に惹かれました。特に健康に関する話が面白いですね。「健康心理学演習」では、自分で健康プログラムを作るんですけど、すごく面白かったです。
 ゼミでは論文を読む以外にも統計の勉強もしたり、就職活動に向けてSPI(適性検査)も勉強したり、学生がやりたい内容を取り入れてくださるのでとてもうれしいです。

―では、最後に、将来の夢や、働いてみたい業界などありますか?

 現在は鉄道・運輸系に興味を持っています。JR九州のインターンシップにも参加させていただいて、鉄道だけでなく、電気や線路の保守や研修センターなど色々な部署があることがわかりました。

仕事をするうえで、心理学は生かせそうですか?

 これから就職活動なので、どういった仕事に就くか決まっていませんが、人の話の聞き方だったり、他者への態度だったり、そういったところで役立つのではないかなと思っています。

―色々なことに挑戦している武部さん。これから就職活動で忙しくなりますが、引き続き学生生活も楽しんでください!応援しています!ありがとうございました!!

この記事を書いた人
入試広報課 西岡
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